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公開活動の記録

多田銀銅山の分布調査をひきつづき実施!

2008/10/20 | Category:地域文化財調査研究の連携 | Author:研究所管理用

多田銀銅山(多田銀山・多田銅山)とは

『多田銀銅山』は、

多田銀山・多田銅山ともいわれ、
兵庫県 猪名川町を中心に、

兵庫県 猪名川町、川西市、宝塚市、三田市、
大阪府 池田市、箕面市、能勢町、豊能町

にひろがる鉱山遺跡群です。

(左の地図作成:福井亘)

鉱脈は、府・県境とは関係なく、地下にひろがっているのです。

この遺跡群については、太閤秀吉のいわゆる“埋蔵金”をはじめとする、
さまざまな伝説がのこされるものの、

はっきりとしたことはまったくわかっていません。

大手前大学史学研究所は、猪名川町教育委員会に協力して、
この謎につつまれている多田銀銅山のすがたを明らかにすることにしました!

 

◆◆ 新技術をつかった遺跡の調査 ◆◆

まず、2005年1月から、多田銀銅山の遺跡事前分布調査を行いました。

現在も調査は継続中です。

この調査では、江戸時代の絵図や、地図をたよりに開始しましたが、
大手前大学史学研究所では、あたらしい方式も活用することにしました。

GIS(地理情報システム)や
GPS(全地球測位システム)です。

今回の調査は、江戸時代にえがかれたと言われている
『銀山町間歩絵図』
(猪名川町営 多田銀山悠久の館で複製を展示)を利用して、
現在の地形図(2,500分の1)とてらしあわせ、
絵図にかき込まれたさまざまな情報をよみとりました。

 

◆◆ 遺跡の現地調査 ◆◆

つぎはいよいよ、実際に多田銀銅山周辺の山中へ分け入ります。

間歩(まぶ:地下鉱山の入り口)や
建物跡、番所(ばんしょ:見張り小屋)跡、
新田(あらたに開拓した水田)

などの位置を確認しました。

みなさんは、ハイキングなどで山に行ったとき、うっかり自分の位置を忘れかけたことはありませんか?

文化財の調査でも、発見した遺跡の場所を正しくおさえることが必要です。

そこで役に立つのが、GPSです。

山の中でも、条件がよければ、正しい位置を知ることができます。

大手前大学史学研究所の調査では、
GPSによる位置情報の記録、写真撮影、
データシートの書込み等を行ないました。

 

◆◆ 調査データを分析 ◆◆

そしてデータを整理し、GISを使ったデータベース化を試みています。

調査には、大手前大学総合文化学部や現代社会学部の学生も多く参加しています。

現在も調査は継続中。今後の取り組みにご期待下さい。