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研究プロジェクト

多田銀銅山(多田銀山・多田銅山)の現地調査

猪名川町多田銀銅山遺跡の野外調査を行いました


大手前大学史学研究所は、猪名川町教育委員会と共同で、多田銀銅山の文化財分布調査をおこないました。地域連携を目的としたものですが、GPSやGIS、さらには日本ではじめての遺跡を対象とした波形記録式航空レーザー測量をもちいて、大きな成果をあげることができました。

その成果の概要については、2009年5月に日本考古学協会でポスター発表しております。

http://shigakuorc.nc.otemae.ac.jp/2009/06/01/news-2/

『多田銀銅山』は、兵庫県猪名川町を中心に、川西市・宝塚市、大阪府能勢町など、とてもおおきくひろがっている鉱山です。

史学研究所は、これまで、多田銀銅山の遺跡がどのくらいひろがっているかをしらべる、「分布調査」を行ってきました。

この調査は、2003年から2009年までおこないました。絵図と地形図をつかって、GIS(地理情報システム)・GPS(全地球測位システム)という方法もつかいながら、調査をしてきました。もちろん、銀山周辺の山中へ実際に入り、間歩や建物跡、番所跡、窯跡などの位置も確認しています。

今回の調査は、江戸時代に描かれたと言われている『銀山町間歩絵図(猪名川町内のお寺所蔵)』を利用して、現在の地形図(1/2,500))と照らし合わせて、絵図に描き込まれたデータを読み取りました。

調査には、大手前大学総合文化学部の学生をはじめ、いくつかの大学の学生も参加しました。

それを基にGPSによる位置情報の取得、写真撮影、データシートの書込み等を行ないました。今後は、このデータを整理し、GISを使ったデータベース化を試みたいと思います。

これまで調査した、現地のようすです。


 
間歩には中に入れるものも有ります。人が入れる大きさですが、奥は危険ですので、中にどんどん入り込むことはしません。 調査地はこのような山の斜面を歩きます。写真の場所はさほど急斜面ではありません。しかし、斜面がとても急で、岩が出ている場所などもあり、注意をしながら調査をすすめました。

移動中の風景です。シダの多く茂るエリアの中を進んでいきます。場所によっては人の背丈を超えるシダの場所もあり、調査が大変なところもありました。 天気の良い日の山中は明るく、調査もはかどります。

多田銀銅山へのアクセス

・能勢電鉄 日生中央駅からバス

・日生中央駅からハイキングもおすすめです !

今回の調査で使用した絵図です。史学研究所が主体となってデジタル化をおこないました。 「多田銀銅山 悠久の館」でデジタル化した絵図をみることができます。  現地には、ガイダンス施設 「多田銀銅山 悠久の館」があります。また青木間歩の中にも入れます。ぜひお越し下さい!